dartmaniaです。
アーリーリタイアをしたいと思った事はあるでしょうか。
海外ではFIRE(Financially independent retire early、経済的自由を得て早期リタイアする事)と言われており、日本よりもメジャーな選択の一つとなっています。
一方でやってはみたいけど現実的ではないと思う人も多いと思います。確かに、今の日本でFIREする事は難しい様に思えますが不可能ではありません。
この本の良いところはアーリーリタイアのためにするべき事を列挙しているのではなく、心の在り方や精神的な課題について述べている点です。
安易に投資をしよう節約をしようと勧めるのではないため、結構面白く読めました。
では、簡単に書評をしていきたいと思います。
あなたに残された時間は?
お金持ちでも普通のサラリーマンでもOLでも誰にでも平等に与えられているのが時間です。
また、死も同様に誰にでも訪れます。
あなたが60歳まで生きる確率はそれくらいでしょか。80歳までだとしたら?
以前時間を 見直した際、後50年生きるとしたら21年分しか自由時間はないよというお話をしました。この21年には睡眠と仕事以外の、通勤、残業、食事や風呂等も含まれますので実質的な自由時間はかなり限られてくるでしょう。
アーリーリタイアを勧める訳ではないですが、生き方を考える時に死ぬ事を考えるとよりリアルに現実を見られるのではないでしょか。
幸福な人生とは
著者は本の中で、幸せについて深く言及しています。
どういった欲望が人を満たすのか。幸せは何から手に入れた方が良いのか。お金で幸せを買えるのか。働く事は幸せなのか。
こういった事を精神面から分かりやすく説明してくれています。
どうすれば幸せになるのかではなく、どういう心の持ち方が幸福になるかという事です。
足るを知る
少し仏教的な考えになってしまいますが、「人生は苦である」と仏教では説いています。
苦の根源は人の欲求であり、常に何かが欲しい、あの人は嫌だ、高級料理が食べたい等といった欲求が満たされない事が苦に繋がります。
逆を言うと欲求をコントロールしてしまえさえすれば、幸福度は上がります。
これが「足るを知る」と言う事です。隣の芝生は常に青いものです。海外旅行に行った、美味しいレストランに行った、あの家はお金持ちだと周りばかり見てうらやましがっていても幸せにはなれず寧ろ心が貧しくなっていきます。
筆者は、
「10」 の欲望を持つ人が「8」しか手にすることができなければ、その人の人生は満たされないものになりますが、もしその人の欲望がそもそも「5」しかなかったら、手に入れた「8」で完全に満ち足りた日々を過ごせるに違いありません。
人間の欲望は留まる事を知りません。次から次へと色々な欲求が湧いています。しかし幸福は欲求の満たされる数が多い程上がるとは限りません。
私は、もっともっとと渇望すること事態が幸福度を下げていると思います。
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地位財ではなく非地位財が人を幸せにする
地位財とは、「周りとの比較により満足を得るもの」です。一部上場企業の部長や社長といった肩書きや高級車、一軒家などがあてはまります。
非地位財とは、「他人の比較とは関係なく幸せが得られるもの」です。
あなたはどちらが欲しいでしょうか。
肩書きや周りの評判が欲しいでしょうか。
残念ながらそういったものを追い求めても幸福感は継続しません。肩書きはひとたび外に出たら何の意味もありません。
所有車より高い車を乗っている人はいくらでもいます。他人より勝っている事で自尊心や満足感を保つ人は、自分よりも圧倒的に格上の人に対しては劣等感か嫉妬心しか生まれません。そしてそれは一生満たされる事はないでしょう。
このブログでも何回も言ってきてる事ですし、私が多くのひとに伝えたい事でもあります。
人が死ぬ時後悔する事は?
今あなたは何が欲しいでしょうか。早く上司から認められたい、社長になりたい、高級車に乗ってみんなからちやほやされたい。
何でも良いので今欲している事を挙げてみて下さい。
・・・
そして次に自分が死ぬ時に後悔しそうな事かなと考えてみて下さい。
例えば、今の欲求が上司に認められたいだとしたら死ぬ時にも同じ事を望んでいるでしょうか。
「あの上司に認められなかったのが人生最大の後悔だ。」とはならないでしょう。
私は、「なんであの時好きな事に挑戦しなかったんだろう。みんなから辞めといた方が良いと言われたけど、やっておけば良かった」なんて事をいっていると思います。
残酷ですが、人は全員死ぬのです。死んでしまえば地位や名声、お金なんてどうでも良いですよね。
家族や親友と十分一緒にいる時間を作らず仕事だけする人生は楽しいでしょうか。確かに若いときはそれでも良いかもしれません。
仕事で何かを成し遂げたいと強い気持ちがあるのであれば、やった方が良いでしょう。ただ、お金のために仕方なく仕事をする、残業までする、そんな生活をしてて楽しいですか。
「そうはいってもしょうがないんだよ」と言い訳し続けますか?
まとめ:人生を見つめ直せる良書
この本は、人生観の他にも投資の事やどうやって貯蓄をしていく上でのコツなんかも書いてあります。
実際にアーリーリタイアした人の声なので重みがあります。
今回も仕事とプライベートの話ですが、正直仕事に関しては常にこれで良いのかと疑問を持った方が良いと思います。
何故なら、1日8時間働く習慣はずっと昔からあるわけではなく、つい数十年くらい前からでしょう。
働く事が悪い訳ではありませんが、働き過ぎは注意が必要です。
いやそれでも今は働くんだという方はそれも良いでしょう。
ただせっかく生きているのだから楽しく幸せにラクしていきていきたいですよね、今までの人生なにしてきたんだろとならない様な生き方をしたいですね。という事を最後にお伝えしたいと思います。
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