dartmaniaです。
先日も話した様に、コストを見直す事で劇的に成果は向上します。
どうしても支払わなければならない税金でも、確定申告や損だしをする事で余計なコストをカットする事が出来ます。
送金手数料や、売買におけるコストも然りです。
コストを軽視しがちな4つの心理
コストに無頓着で漠然と投資をしてしまうと思わぬコストが掛かってしまい「こんなに取られるの!?」と驚愕するかもしれません。
今回は、見落としがちな心理状態を可視化し、よりパフォーマンスを向上させるためのテクニックを紹介したいと思います。
無意識に支払うコスト
これは完全思考停止で投資をしている最もまずいパターンだと思います。取りあえず投資をしておけば良いだろうと考えていると、銀行や証券会社のカモにされてしまいます。
販売員は、いかにも過去リターンが突出しており確実に儲かるような話し振りでトークしてきます。
一般的には、販売員が進めるのは信託報酬が高く売買回転数が高いアクティブファンドです。
理由は単純でその方が、銀行と販売員にとって儲かるからです。
そんな商品を、特に考えずに勧められているから買おうと思考停止になってしまっては、ネギを沢山持ったカモです。
「販売員は何故その商品を進めるのか」
「コストはどれくらい掛かるのか」
こう言った目にはなかなか見えない部分に対して、常に疑問を呈する事は将来の自分を守る事に繋がります。
短期売買で利益を出そうとしている時
短期的なリターンの大きいいわゆる投機的な商品にも罠があります。短期で沢山儲かると、人間は小さなコストに無頓着になる傾向にあります。
仮想塚が良い例です。
売買コストはどれくらいなの?
掛かる税金は雑所得?それとも株式と同じ?
こうした事にすぐ答えられるのであれば、大丈夫でしょう。
しかす、もし一発逆転を狙ってFXや仮想通貨、信用取引などの短期的なリターンが見込める事にお金を掛けるのであれば、コストも絶対に見るべきです。
損失が出ている時
損失が出ている時の人間の心理は、モニタリングするとかなり面白い事が見えてきます。
投資でもギャンブルでも利益を出す人は引き際をわきまえてるのがあ大きな特徴です。
一方、引き際を間違える人は損失が出るとさらに深追いします。つまりさらに大きな金額を投資し始めるのです。
こうなってくると売買コストや税金の事なんて気にしなくなってしまいます。たかが数百円かも知れませんが、積み重ねると大きくなります。
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利益が出ている時
逆に利益が出ている時、人は早めに利益確定をする傾向にあります。
有名な行動心理学の研究の一つにプロスペクト理論があります。
損を小さくしようとして返って大きくしてしまう。利益を出したとたん、すぐに確定する。
こういった行動は合理的に見れば良い判断と言える場合は多くありません。
細かく利益確定する事はその都度、税金と売買コストを払う事になります。
しかし利益が乗った場合にもコストに対し無頓着になる事が知られています。
まとめ:どんな時もコストを考える癖を付けよう
人間は分かっているつもりでも、意外と行動には移していない事が多いです。
コストを理解はしていても、合理的に回避しているかと言えばそうではありません。
合理性よりも自分の感情が強くなるからです。
感情に従うのが悪いとはいいませんが、投資においては感情と切り離してお金と言う存在を捉える癖を付けましょう。
そして、出来るだけ潜在コストを認識していく事が大切です。対処法として、コストを実際に計算してみるのが一番てっとり早いです。
こんなにかかるのと実感する事で感情と合理性のコンフリクトを解消出来るはずです。