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【書評】「投資家の品格」は幸せに成功するための道しるべとなる良書

dartmaniaです。

この本は、投資をするにあたっての心構えを考えるための本であると思います。

投資している人の多くは、「将来が不安だから」、「セミリタイアしたい」といった欲求を持っています。

理由は様々ですが、お金がもっと欲しいと言う事に異議を唱える人はいないでしょう。

しかし自分よがりの投資はオススメで着ないと筆者は語っています。

より深い感情で投資をする

この本を読んで筆者の想いを汲み取れる人がどれほどいるでしょうか。私も全ては読み切れていません。

この本は、ただお金持ちになるだけではなく、品格を持って投資をする事を薦めています。

筆者もかつては目先の利益を求める「投機」を行っていましたが、平穏な生活とは無縁であったと言います。

30年以上の経験から語られる事は、深みがあります。

特に「精神的豊かさ」と「物質的豊かさ」の両方を上手く育てながら投資をしていく事の重要性に触れています。

品格のある投資家とは

品格のある投資家は、他人の負けから利益を生み出す投資をしません。

「品格」とは、「その人の思考と行動に感じられる気高さや上品さ・品位」です。

上品さや品位はズバリ、「精神性」と「合理性」から成り立っていると、私の経験上言えます。

(本文より参照)

つまり品格ある投資家とは、感情の起伏が穏やかで、上記のエネルギーが常に上昇しています。

例えば、成績が良ければば躁状態になり、下がると鬱状態になる。こんな状態では、投資でお金を増やしたとしても、穏やかな生活とは無縁となってしまいます。

損得勘定のみに意識が向く事は避けるべきなのです。投資は手段でしかないのです。

自己効力感を手に入れる

前に記事にした事がありますが、人と比べる事には何の意味もありません。日本の教育は社会に出るまでにかなり競争意識を植え付けられます。仕方の無い事ではありますが、勝ち負けで投資をする事に意味はありません。

だから「自己肯定感や自己効力感」を得る事が大切だそうです。

投資はビジネスする会社を応援するために資金提供をしています。このお金を投資した事で自分は世の中の役に立っていると思える事で、精神的にも安定します。

つまり、他者との比較無しに自分の価値を認められている状態です。

ついつい、他人の資産は気になるものですよね。しかし他人の状況を見ても自分が変わる事はありません。自分より上も下もいるので常に精神は不安定のままです。

それよりかは、過去の自分と向き合い、現状を把握し、未来に繋ぐ事の方が成長や社会貢献を感じ易くなるのではないでしょうか。

品格ある投資家の条件

筆者は品格ある投資家に対して7つの条件を提示しています。

  1. 次世代を考えた「超長期人生設計」をしている
  2. 「余裕」をもち、お金を余す
  3. 取引相手と「パートナー」として関わる
  4. 自分・他者・社会の利益を考える
  5. 非合理なお金の使い方はしない
  6. お金も心も豊かな人と付き合う
  7. 慎重になりすぎず行動する

上記に書いた事は、当たり前に思うかもしれませんが実際に行動するとなると結構難しいと感じます。

ただのお金稼ぎではなく、社会の一部としてお金を使って社会をより良くしていく。そして関わる人全てを幸せにしていく。

こういった視点を持ちながら投資をしてきたからこそ、説得力のある言葉です。

まとめ:三方良しの投資をしよう

三方とは、自分・他者・社会を意味します。自分だけが儲かれば良い、社会が悪くなろうが関係ない。こういう人は品格があるとは言えません。

誰かが勝てば誰かが負けるゼロサムゲームで常に勝てる訳ではありません。自分が搾取される方に回る事もあります。そんな投資をしていても不安は拭いきれません。

投資をする上で、自分のみならず他者そして社会の利益を考えられる生き方をする事で、自分の価値は増幅し、社会もさらに良い方向へ向かっていく事を筆者はしきりに訴えています。

そういった投資を実践する事は難しいですが、一度考えてみるべき事の様に思います。