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株式と国債の違いを知る事でリターンを大きくする

dartmaniaです。

投資を行う際には、株式と国債の違いを明確にして投資対象を絞る事は大切です。

債券以下の期待リターンでは、株式に投資する冥利はありません。理由はいたって簡単で、国債は国が発行しており、元本が保証されているからです。

日本の様な基盤が安定した国の債券が紙くずになる事は、ほぼ無いと言えます。その債券よりも株式リターンが少ないとなれば、わざわざリスクを取る必要がないですよね。

国債と株式のどちらに投資しようか悩んでいる人

株式の銘柄選択で悩んでいる人

のための投資判断の一助となります。

株式と債券の関係

債券は言うなれば国民が国に貸し付けているお金です。貸しているお金なので必ず元本保証されて戻ってきます。貸したお金がディスカウントされて戻ってきたら怒りますもんね。そして、貸していた期間に応じて利子は付きます。

一方、株式は企業に出資するお金です。企業はそのお金を運用(新規事業への投資等)して、収益が上がれば株主の利益となって戻ってきます。もし、企業に収益が出なかった場合、元本割れする事もあります。

株主の利益となって戻るお金の中にはキャピタルゲイン(値上り益)とインカムゲイン(配当益)があり、これを期待して投資家は株を買付ける事になります。

表裏一体のリターン関係

株価と債券価格は一般的には裏表の関係にあります。

つまり株価の上昇に伴い、債券価格は下落します。好況期に株価の上昇が見られると日銀は政策金利を上げて過熱感を抑えようとするからです。

逆に株式のリスクが高まりリターンが債券の期待値よりも低下したときは債券が買われます。

この債券の価格が上昇すると言う事は、金利が低下する事を意味します。

リスクの期待値を示すリスクプレミアム

リスクプレミアムとは、無リスク資産とリスク資産の収益率(リターン)の差の事を言います。

例えば、S&P500の利回りが6%で米国国債利回りが2%であれば、リスクプレミアムは4%と言う事になります。

一般的に株式の方がリスクは大きくなるので、債券以下のリターンしか期待出来ない場合には株式に投資する旨味はなくなってしまいますね。

では、実際に株式と国債の利回りはどのように比較していけば良いのでしょうか。

色々と方法はありますが、誰でも出来る比較方法でやっていきたいと思います。

株式と国債の比較方法

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比較するために用意する指標は、国債利回りと、調べたい企業のEPS(一株当り利益)です。

ここから株式の国債に対する価値(相対価値)を求めます。といっても非常に簡単で、

相対価値=EPS÷国債利回り

で算出する事が出来ます。

スティーブ・ジョブスで有名なアップルを例にとってみましょう。2018年現在の1年債券利回りは約2.3%です。

一方、アップルの2017年度のEPSは9.21です。

これを計算すると、400ドルになります。

これが何を意味するかと言うと、アップルの株を400ドルで購入すれば債券と同じリターンが得られると言う事になります。

2018年現在のアップルの株価は160~190ドル当たりを推移していますので、債券よりも投資冥利があると言う事になります。

また、アップルの直近10年のEPS成長率は28%になります。

近年アメリカの債券利回りは上昇していますが、仮にこの水準が維持されるとして、利回り2.3%の国債と、投資直後に2.3%以上の利回りがありかつ年間28%以上の成長が見込める企業のどちらが良いかと言う事になります。

勿論、株式に経済市況や内部環境のリスクはあります。そこら辺の話は別の機会にしても、債券よりアップルの方が魅力的に見える人が多いのではないでしょうか。

(*これはアップル株を薦めるわけではなく、どちらが良いかとの比較の話です。)

EPSとの比較のデメリット

デメリットも存在します。

債券と株式をこんな因子の少ない環境で比較して良いのか。

税金を考慮していないのではないか。

勿論完璧な計算ではありませんし、リスクの付きまとう商品ですので計算結果通りにならない事もあります。

しかし債券にするか株式にするかという考えを持った時、簡単に概要をチェックするツールとしてはありだと思っています。

まとめ:国債利回り以下の株式は慎重になるべし

安きを買い高きを売るのが投資では基本と言われています。この当たり前ですが、難しい課題について一つの目安になるのが、債券の株式のリターン比較です。

国債よりリスクの高い株式への投資を検討したと際に、債券よりリターンが低いと判断した株式に投資するメリットはよほどの事が無い限りありません。

こういった大枠を掴むための指標も一つ身につけてみてはいかがでしょうか。