Dartmania Cafe

The more you invest, The more you become rich man.

スポンサーリンク

【決算書の読み方のコツ】直感的な企業分析に役立つ「百分率財務諸表」を活用しよう

dartmaniaです。

あなたは財務諸表と言うのをご存知でしょうか。恐らく社会人になれば一度は聞いた事のある単語だと思います。投資をしている人なら必ず目を通す企業の通信簿的存在です。

しかし小学校の通信簿と違い、財務諸表を読み解く事は初めの内は難しく感じてしまいます。

財務諸表は数字の羅列なので、そこに意味を見いだす事は手間であり、読み慣れていない時は無駄に時間だけが過ぎてしまう事もあるかと思います。

今回は、そんな数字に意味を見いだす手助けをしてくれる強力な見方を紹介したいと思います。

この記事を参考にすれば、視覚的にかなり見やすくなりますし、お金の流れも見えてくるはずです。

財務諸表で初めにするべき事

財務諸表を読む時には、まず大体の流れを掴む事で後々がすごく楽になります。

実際に数字を見てみると、売上高が○億円あるとか売掛金がいくらとか絶対値は見えてきますが、それ以上にどこにどれだけお金を使ってどれくらいの比率で儲けているかを見る事の方が大切だと思っています。

絶対値だけでは全体を見渡しにくい

 

財務諸表は各項目の金額はすぐに分かりますが、どこに重点的に使っているかは見にくく感じます。

全体の数字を見る時に重要なのは、何に一番お金を使っているのか、逆にどこにお金は使っていないのか。

そういった事を絶対値のみから判断する事は非常に難しいです。よく使われている売上高利益率や営業利益率を見ると、数値に意味を付け易くなりますよね。

貸借対照表(BS)、損益計算書の(PL)、キャッシュフロー計算書(CF)は各数字が緊密に相関しています。まずは大局を知るためにも、絶対値だけでは難しいでしょう。

 

百分率財務諸表はお金の在処を可視化で出来る

f:id:dartmania:20180422143453p:plain

百分率で指標を見る事で、何に重点的にお金を使っているか、意外と少ない項目は何かが視覚で判断しやすくなります。

原価はどれくらい掛けて売上を~%出しているとか、売掛金の比率が大きいとか、固定資産が70%を超えているとか。

数値で見るよりも、%で見た方が売上高は○○円です。と言うよりもお金の流れを把握しやすいでしょう。

 つまり、PLであれば売上高、BSなら総資産を100として他の数値を百分率で示す事で、直感的に数値を理解しやすくなります。

Morningstarのサイトがめちゃくちゃ便利

財務諸表に書いてあるのは、実際の数値だしそこから計算するのは面倒くさいなと感じるでしょう。サラリーマンは時間が限られていますので、もっと簡単に知りたいですよね。

そんな時に役に立つのがMorning Starのサイトです。無料版では過去5年間の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書が絶対値とパーセントのどちらでも見られる様になっています。

これを使えば自分で計算する事もないので、とても簡単に全体を把握する事が出来ます。

企業例:JNJ

では、実際にJNJのバランスシートを見てみます。まずは絶対値で見ていきます。

f:id:dartmania:20180422141349p:plain

これを見て何を思うでしょうか。例えば、2016年から2017年にかけて有形固定資産(Gross property, plant and eq...)の絶対値は40億ドル程度上昇していますが比率はどうでしょうか。

それでは、次に百分率で表示してみます。

f:id:dartmania:20180422141519p:plain

これを見ると有形固定資産の割合は26.75%から26.36%とほぼ変化していない事が見て取れます。

つまり、会社の成長規模に合わせて固定資産が増えているだけなのです。

他の項目にも目を向けてみると固定資産が2016から2017年度にかけてかなり上昇している事も見て取れます。

どのくらい利益が出ていて、何にお金を使っているかが視覚で理解出来る

百分率で示す事で、絶対値のみでは見れなかった、「何にどのくらいお金を費やしているか」を視覚的に理解するのに非常に役立つ事が実感出来るはずです。

百分率で見る事で、意外と借金が多いんだなとか固定資産が少ないから工場をあまりもっておらず外注して効率よく利益をあげているのかな。と言った部分が見えてきます。

まとめ

財務諸表の絶対値を見て、どのくらいの規模かを見る事も大切です。売上高10兆円なのか100億円なのかで全然違いますからね。

しかし、それと同時に会社の方針を知るために「何にどのくらいお金を使っているか、どれくらいの利益があるのか」も見る事で、会社の方針や業種の特徴が分かり易くなります。

財務諸表を見る際は是非活用してみて下さい。

 

参考記事

大前提としてみるべき箇所についてです。会社は安定して成長出来る企業が好まれます。

dartmania.hatenablog.com

数字の出し方を知る必要はありません。数字の意味を理解する事が大切です。

dartmania.hatenablog.com