dartmaniaです。
大学生時代にバイトしていると必ず気にする一つが時給です。福利厚生や社会保証制度を気にする大学生はほとんどいませんが、会社を選ぶ際には福利厚生や月収に目が行きがちです。
勿論、住宅手当の有無や年金制度等は会社員になるためには抑えておきたい項目です。
しかし敢えて、会社員の給料を時給換算してみると意外な結果が見えてきます。
今回は自分の価値がどんなものか、そしてそこから見えてくるいくつかの課題についてお話ししたいと思います。
自分の価値=市場に与えたサービスの質と量
私が好きな本田健さんの本「ユダヤ人大富豪の教え」の中にこんな言葉があります。
君が提供したサービスの質と量=君が受け取る報酬額
これはユダヤ人の富豪ゲラー氏が筆者に伝えた事です。
この法則は言い得て妙であり、私の好きな言葉の一つでもあります。
活躍するサッカー選手が多額の数十億ドルの報酬を受け取っているのは、それだけ夢や感動、喜びを与えいるからです。会社員の給料が少ないと嘆いているのは、社会にそれだけのサービスしか提供していない事に他なりません。(資本主義社会で規定に定められたお給料を貰っているので、必ずしもそうとは限りませんが。)
いずれにしても、会社員として、自分の市場価値を見てみるのは何かしらの知見が得られると思います。
提供したサービスはどれくらいか
さくっと時給を申し上げますと約2800円程度でした。
残業時間を言ってしまうと、恥ずかしい年収が分かってしまうのでここでは割愛します(笑)
基本情報として、対象は20代の私であり、一部上場企業です。
また、残業に関しては増えた分だけ時給は上昇します。基本給が低く、残業でお給料を増やすとは何とも皮肉ですね。
大学生よりは高そうですが、一般的に見たらどれくらいなのでしょうか。勿論、ここから保険料や税金が控除される事になります。
労働者とはお金を得るために自分の時間を売っている
私は、時給分の価値を提供出来ているのでしょうか。正直なところ、平均値や周りがどれくらいかが分からないため何とも言えません。
ただ主観的な考えでは、「自分の時間が商品だとしたらバーゲンセールでもやっているのか」と思ってしまいます。
資本主義社会では、労働者はいつまで経っても時間の切り売りをしなくてはいけません。体を壊して働けなくなったら、お給料は出ません。
時間は平等に与えられた有限の資産
過去記事で時間について考えてみた事があります。人生が後50年だとしたら、週休二日制で約12年間分(24%)にもなります。残業時間が多ければもっと費やす事になります。
ちなみに睡眠は約17年分で、残りの21年間が自由時間です。自由時間と言ってもご飯を食べたりお風呂に入ったり通勤時間を考えたりすると実質的には減るでしょう。
こういった事を考えると、自分を低給で売っている事に気がつきます。
時間という固定財産を見直してみた - Dartmania Cafe
だらだらスマホを見ている時間も無限には続かないのです。
自分の市場価値に対する課題
今回の時給計算で感じた事は以下の3つです。
・自分の時間を企業に大安売りしている
・年功序列の会社員 (労働者)では市場価値に限界がある
・残業で稼ぐ事=貴重な自由時間の損失
私はこの点を見て見ぬ振りをしてきました。学生を卒業したらみんな就職するんだから自分もするという考えに甘さがあった事は事実です。
自分の時間を企業に大安売りしている
これは、投資やブログを始めた事で気付いた事でもあります。例えば、ブログを開設してある程度読まれる様になると広告収入が入ってきます。寝ている時でもお金が入ってきます。
投資で例えると、1億円を年利5%で運用すれば何もしないで500万円入ってきます。
これらは極端な例かもしれませんが、何もしなくてもお金が入ってくるちゃんとした仕組みはあります。
給料だけじゃないお金を増やす考え方 - Dartmania Cafe
こういう事でお金を得ている人もいるのだから、会社員は自分を低価格で市場に提供していると考えてもおかしくはありません。
年功序列の会社員 (労働者)では市場価値に限界がある
会社員では評価や出世が価値を高めるために必要ですが、結局のところは年功序列で決まっている部分が多いです。
また友人の話で、とある会社は10年先輩の人とお給料があまり変わらなかったと言います。10年も働いて市場価値が高くならないのでしょうか?
極端ですが、会社員には限界があります。社長なったとしても限界があります。また、そこまでいくにはかなり苦労もするでしょう。
10年したら時給換算でそのくらい増えているのでしょうか。まだ安売りをしているのでしょうか。
今回、労働者には限界がある事をまじまじと実感する事となりました。
残業で稼ぐ事=貴重な自由時間の損失
時給換算する事で自分の市場価値を見てきましたが、残業で稼いだからと言って自分の市場価値が上がった訳ではありません。
何故かと言うと、自分の大切な時間を提供して、市場からお金をもらっているかです。
確かに給料の絶対値としては働いた分だけ社会に貢献しているとは考えられますが、時給で見れば、何一つ変わっていません。
確かにサービスの量は増加して報酬も増加しますがあまり嬉しいとは言えません。それは時間を超格安で提供している事になるからです。
あなたの1年の寿命を100万円で売って下さいと言われて売るでしょうか?
変えるべきは量ではなく質の方です。
しかし実際にそんな事をしている人は、私含めたくさんいるのです。
市場価値を高めるためには
・自分の経験を提供する
・転職する
・投資する
では、この課題から脱出するためにはどうすればよいかと言う事になります。
最も大事な事は冒頭でもお話しした様に、自分の経験や知識を提供する事です。これはどこにいってもそうだと思います。
転職するにしても、面接で自分の武器はなんだと聞かれます。より良い環境や待遇を求めて転職したからといって、給料が上がる保証はありません。
ブログをするとしたら、自分の経験や知識を提供しなければ人に見てもらえません。検索してどこにでも載っている様な事を書いていては価値はありませんよね。(自戒の意味を込めて・・・)
投資は労働者から資本家になるために必要なステップです。市場価値を高めると言うと語弊がありますが、自分を自由にしてくれる手段の一つです。
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まとめ
勿論、会社の中でやりたい事、会社でしか出来ない事も沢山あります。経験を積んだり知識を蓄えたりと、お給料だけでは判断出来ない部分もあります。
しかし仕事をする以上、自分の価値や時給について考えてみると面白いと思います。また、このままではいけないとか、思った以上に良いなとか考える良いきっかけになるのではないでしょうか。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫) | ||||
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