dartmaniaです。
投資の世界において、感情は時として判断を鈍らせる事があります。
損が出ているにも関わらず、いつかはプラ転するだろうと考えずっと放置していたらプラスになる事はなく、塩漬けになってしまった経験がある人もいると思います。
今回は、自分が行った行為を否定する事が如何に難しいかお話しします。
コンコルドの誤謬とは
コンコルド効果とは、
「埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。(Wikipedia参照)
だそうです。
例えば、一流大学に入り一流企業に行ったものの、仕事がつまらなくて辞めたいと思っているとします。しかし、それまでの努力やついやしてきた時間が無駄になると思い、辞められずに嫌な仕事を続けてしまう事があります。
この様に、費やしてきた時間や費用が大きい程、人は辞めたいのに辞められなくなります。
時間は無限ではないからこそ辞める勇気を持とう
生物は生きている以上、死を迎えます。今何気なく過ごしている時間も無限にあるわけではありません。
平均寿命から睡眠時間や家事をする時間を引いていくと、意外と自由に使える時間は限られている事を実感します。
辞めたいのに、辞められないと言っている場合ではありません。仕事や、人付き合い、習慣何でもそうです。
辞めなくて、結局後悔する事ハメにならない様、いつでも辞める勇気を持ちましょう。
投資においても致命的になり得る
投資においてもせっかく買付けた銘柄が下落する事は多々あります。
そういう時にどのような行動が出来るかが非常に重要です。
特定の銘柄にこだわらない方が良い
財務諸表を読み込んで投資した銘柄が買付後に下落したとします。時間的にそして金銭的に投資した銘柄には思い入れが芽生える事もあります。
この場合、せっかく投資したのだからもう少し待ってみようとなる事が往々にしてあります。しかし、長引くとずっとマイナスのままの可能性もあります。
その間に、他の銘柄に乗り替えて投資していれば利益が出せたかもしれません。
一つの銘柄に執着すると言う事は、資産を縄で縛り付けている事になります。
投資は自分の資産を増やすためにあるので、どの銘柄で利益を得ようと自分の資産である事には変わり有りません。
しかし、損が出たりするとその銘柄に異常にこだわってしまう事もあります。
評価損時の売却は一時的な苦痛でしかない
やらないで後悔するより、やって後悔した方が、後々まで引きずらないとはよく言ったものです。やって後悔する方が一時的な絶望感は大きいですが後々になったら良い思い出になっています。
売却も同じです。損が出ている時に売却すると言う事は、自分の投資を否定する行動であるためとても精神に気を使います。
しかし売却してしまったら意外と大丈夫なものです。
過去と現在は別々に考えるべき
買付した時の市況と、売却時の市況は変わっています。もし、下落した場合には、今と同じ株価でも買う価値があるかをもう一度考えてみましょう。安易に売買すると手数料もバカになりません。
この時大切なのは、過去に買付した事とは切り離して売却を考える事です。株価が高過ぎると思ったら売れば良いですし、安いと思ったら保有でも良いのです。
投資失敗時において、思い入れや費用、時間対効果を考えているとさらにドツボにはまるかもしれません。
出来るだけ早く沼から脱却する事も時には必要です。
こう言う時に指標を用いて機械的に売買するのもありかもしれませんね。
まとめ
投資では、時間や金銭を多く投入するとその銘柄から抜け出せなくなってしまいかねません。
投資家の目的は企業を応援する事もありますが、自分の資産形成の面が一番です。
投資はやはり恋愛とも似ている部分があると思います。恋愛も時間をかけるほど、そしてお金をかける程、別れる時は思い入れが強くなりやすいです。あくまで僕の体感ではありますが、女性より男性の方が思い入れが大きい気がします。
逆に女性の方がサバサバしています。投資においても女性の方が得意そうです。
こういった人間の感情の特性を理解し、投資を感情ではなく見れる様になると良い方向に行くかもしれませんね。
参考記事:
同じ額でも、損しているときと儲かっているときでは感じ方が異なるものです。