dartmaniaです。
日本人が外国株を売買するためには、株価リスクに加えて為替のリスクが出てきます。
国内の株では考慮しないため、僕自身そのリスクについて考える事はあまり多くありませんでした。要は日本株売買時よりもリスクを一つ多く取る事になります。これが例えばアメリカ人が日本株に投資をする時であれば同じ様な事象が出てきます。
今回は、為替が資産形成に与える影響を考えてみようと思います。
為替リスクとは
為替リスクとは円貨と外貨の為替相場が逐一変化する事によって起きます。それでは大体のレンジを知る所から始めましょう。以下に過去十年間のドル円為替相場の変動を示します。
これを見ると、約80〜120円のレンジで推移している事が分かります。
さらに過去にさかのぼると、1ドル360円の固定相場制の時もありました。その後スミソニアン協定を経て変動相場制へと移行するに従いドル円はおおよそ先程のレンジで推移する様になっています。
今後僕が生きているうちは、大きな転換期がない限りこのレンジで考えても問題ないと考えています。
最近のレンジ
日本人は円を主たる通貨として利用しています。そのため、他国へ投資する際にはこの為替リスクを考慮する必要があると考えています。
例えば、2016年にはEUショックとトランプ氏の大統領選勝利により大きく為替が動きました。
その時は約1ドル100円程度まで円高が進みました。
100円と110円の違い
日本円をドルに転換する際、どれくらいの違いがあるか100万円を基準にして簡単に計算してみました。
手数料を考慮せずに1ドル100円の時にドル転した場合、1万ドルと交換出来ます。
一方1ドル110円の時にドル転した場合、約9100ドルとなります。
その差は約900ドルです。この差は意外とバカに出来ない金額です。勿論円高傾向の時にドルを買った方がお得です。
110円と111円の違い
次に1円の差を見てみます。計算は省略しますがその差は100万円の場合、約82ドルとなります。
僕は、1円変わるだけでも結構なインパクトを感じます。
売買保留によるリスクも出てくる
現状で円安だからドル転しないとなると、その後円高になった時のリスクは防げます。
しかしさらに円安になった時や株価上昇した時のリスクも出てきます、僕は個人的にはこのリスクの方が損失は大きくなると考えています。
なぜならば、外国株に投資する事は国内株よりも税金や手数料の面で不利であるにも関わらず敢えて投資するからです。
つまり、不利な状況であったとしても将来的には成長してく事が見込まれて、その振りすらもプラスに出来る環境がある国に投資しようとしているからです。
それなのに、ただひたすら局面を待つ事はリスクが高いです。
相場にはサイクルがありあますので一概には言えませんが、少なくとも成長国で下落局面時の投資チャンスはそう多くはないでしょう。
110円/ドルで1株100ドルの株式を買付ける事と100円/ドルで1株110ドルの株を買う事は同じ
計算すれば当たり前の事ですが、どちらも同じ株数買付する事が出来ます。
相場の波はあるにせよ、成長国に投資すると言う事は国の株価は右肩上がりになります。
為替も変動しますが、右肩上がりになるものではありません。
ざっくり考えると円安時に買った場合と、時が経ち円高時に買った場合も成長国では実はあまり変わらないのではないかという考え方も出来ます。
つまり円安時に100ドルで買った人と、時が経って円高になった時にドル転して買おうとした人では株価の上昇や配当金を考慮すればあまり変わらないという結論です。
まあとてもざっくりしていて無理がある話でもありますが^^:
勿論、大前提として国全体が成長している事が絶対的要因ではあります。
結論:為替を考慮する必要はない!?
結局、為替相場なんて読めたものではないので、無理に素人が知ろうとしても無理難題です。
どうせ長期投資ならドルコスト平均法が最強
外国株はまだ手数料も高いですし、それこそ短期売買で利ざやを稼ぐ目的で売買をするのであれば日本株の方が良いです。
だから人によって意味の違いはあれど長期投資をする事になるであろう外国株では、ドルコスト平均法で定期的にドル転する事が正しいとも言えます。
少なくとも今の僕はこういう考えです。
投資国に移住すればリスクは軽減される
ドルコストがいくら最強と言っても、さらに上をいく最強ののリスクヘッジはその投資対象国に住んでしまう事ですよね。
為替変動を考慮しなくても良いわけですから。まあそこまでして投資したいとは思いませんけど。
まとめ
外国株投資をする選択をした際に、成長国という前提付きであればそこまで為替リスクを考慮する必要はないでしょう!というのが結論です。
為替はどうしても読みにくいですからね。
どうしても為替リスクが嫌なら、日本円で世界に分散投資出来るインデックスファンドという選択肢もあるでしょう。
参考記事:
手数料が高い外国株ならではの悩みの一つです。
性格の違う2つの株式に投資すると言う考えです。