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相場サイクルを読む鍵は四季にあった

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dartmaniaです。

株式を始めて一年くらいになりますが未だに買い時や売り時が見定められていないのが実情です。

というより自分なりの設定が曖昧な状態です。

そこで、「相場サイクルの見分け方<新装版>」という本を読んでみました。

多少偏った論調もありますが、投資をした事のある人なら比較的スイスイと読み進める事が出来る本です。

今回は、この本の紹介と相場サイクルについて簡単にお話したいと思います。

相場サイクルの四季

この本は相場を4つのパターンに分けて、それが循環して回っている事を過去の相場から証明している本です。

つまり株式には波がありsin、cosの様な三角関数みたいだという事です。

期間で異なる波の種類

景気循環の波にはキチンの波、ジュグラーの波、クズネッツの波、コンドラチェフの波があります。

要はどの程度の期間で波が上昇したり下降したりするかによって分類されると言う事です。

 

4つの相場サイクル

この本では相場を4つの特徴的な期間に分類しています。このサイクルは一般的に一個飛んで次の相場に行く事はなく必ずこのサイクルで相場が循環していると筆者は語っています。

それでは一つずつ見ていきましょう。上から順に相場サイクルは流れていき、一番下の逆業績そばの後はまた金融相場に戻ります。

金融相場

いわゆる相場が上昇に転じる期間です。不景気の株高とも言われています。

この期間は企業が投資をしやすくする様に公定歩合(金利)の引き下げによって金融緩和をします。

この相場は、下降期からの脱却に当たる部分です。なので業績自体は回復していないものの、株はジリジリと上昇してきます。

金利が引き下げられると、まず最初に銀行や証券株が上がっていき、次いでそれに関連する公共株等もつられて上昇します。

業績相場

この相場は、さらに株価が上昇する時期です。

国の公共投資や、企業投資が増える事により徐々に企業業績が良くなっていきます。

初めの内は素材産業が買われ、次第に加工産業へと資金は流れていきます。

逆金融相場

次に金融引き締めによる逆業績相場が訪れます。経済と相場にはタイムラグがあります。

これは投資をした事のある人なら経験した事があるでしょう。「このIRは既に織り込み済みだ」なんていったりもします。

相場が下降期に突入しますが、業績はまだ上昇している場合もあります。

ウォール街に伝わる格言で、「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく」と言う言葉があります。

まさにこの逆金融相場は幸福感のまっただ中にあると言えます。

逆業績相場

この時になると金利は徐々に下がりだす一方、業績も下がっていく時期です。悪材料が投資家の不安を募り売りが売りを呼ぶ状態です。

下落相場はこの本でも言っていましたが一瞬です。上げる時はゆっくり下がる時は急激に下がります。

下落時は実に色々な要因が発端となる事が多いので、そのスタイルは実に様々です。

長期投資家にとってはまさにこの時こそが買いのタイミングとも言えます。

しかしそれを正確に判断するのは困難を極めます。

売り時と思った時が買い時で、買い時と思った時が売り時であったりもします。

常に少数派で上昇した時に買ってしまうと高値掴みに成り兼ねません。

相場と景気にはズレがある

先程も言った様に実体経済と相場にはズレが生じます。大体数ヶ月のズレになる様です。

これは実体験でも感じ取る事が出来ます。

良いIRが出たとしても既に既知情報であれば株価は下がる可能性すらあります。

金融緩和をしたとしてもすぐに効果が出るのは株価にだけであって、経済は少し遅れて付いてきます。

景気を知る事も大切なのは重々承知です。しかし相場の世界では、弱気から強気相場への転換は不景気のまっただ中で起こったり、その逆は好景気の中で起こったりします。

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく」言うのは的を得ている格言かもしれません。

まとめ

相場にはサイクルがあります。例えるのであれば四季の様です。冬が終われば春が来るのです。

この事を考え、弱気相場でもチャンスと思い行動出来る様にしていければ強いですね。

上り下がりを繰り返しながら成長していくのです。これを忘れずに投資をしていきたいものです。 

相場サイクルの見分け方<新装版> ―銘柄選択と売買のタイミング

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