dartmaniaです。
僕は大学院まで進学し毎日化学の研究に明け暮れていました。
そんな僕がどうして全く違う環境へと足を進めたか。
今回は、自分の初期の精神を忘れないためにも、そして多くの悩める就活生のために少しでも力になれたらと思いここに留めます。
大学の専門分野を捨てた理由
私はもともと某旧帝大に入学し、その環境で化学を専攻しており、化学の中でも最も基礎的な分野を扱っていました。
簡単に言うと、ある物質Aと物質Bをフラスコに入れて、熱したり冷やしたりする事で新たに物質Cを作りたいとします。
その物質Cは目的としているこの世に無い新しい化合物と言う訳です。もちろん理系の人なら分かるかもしれないが、そんな新規物質や面白い様な結果がボンボン出てくる訳ではありません。非常に根気のいるのが研究です。
そういう環境であったので、企業との共同研究や実際に製品に応用する様な研究は全くありませんでした。
もちろんこれはこれで楽しかったのですが、いざ就活の時になると本当にこのまま同じ様な事をしていて良いのか?自分はこれで本当に楽しい人生なのだろうか?と考える様になりました。
正直、研究している時は、企業に入ってまでもうこういう研究はしたくないなと思っていました。
なぜかと言うと自分の理想の仕事像とかけ離れていたからです。
つまり私が大学の専門分野を捨てた理由は大きく次の3つです。
1. 自分の想像していた理想の働き方が化学業界では出来ないと感じた
2. 分野を変えるなら就活が最大のチャンスだと思った
3. 大学程度の知識ならいくらでも取り戻せると思った
以上の3つが私が他業界に就職した最大の理由です。
次に詳しくその内容をお話ししていきます。
仕事は楽しいかどうかではなく充実感を得られるかどうかだと感じた
1. 自分の想像していた理想の働き方が化学業界では出来ないと感じた。からお話しします。
現在の日本の企業数は軽く300万社を超えています。業界も数多くあるし、その分だけ働き方も無限にあります。
そこから自分に一番あった最高の働き方を見つけるのはすごく難しいです。寧ろ、探求していく中で自分にはこういうのがあってるんじゃないかなみたいなモノが出てくるはずです。
高校から大学に入る時は、得意科目だからという理由で化学を専攻しました。しょせんそんなもんです。
社会にも出てないし、企業どんなのあるかって聞かれてもその頃はよくわかりませんよね。
サザエさんのエンディングくらいに流れてた「この〜木何の木、気になる気になる〜」の日立とか、よく見る番組の○○○とご覧のスポンサーの提供でお送りしました。に出てくる会社名くらいしか分かりません。
でも就活は無情にも訪れます。自分はどんな時が楽しいかとか、何をしている時が充実しているかって考えました。
考えても出てこないです。そんな時にふと思ったんです。そーえば化学やってて、楽しい時もあるけど、なんか面白くないな。それよりも学園祭でみんなと協力しながら何かする方が辛いけど充実してるって。
もしかして仕事も一緒なんじゃないかなって思いました。だって仕事はどんなに好きで楽しくても、納期に追われたりやらなくちゃいけない雑務が必ず出てきます。つまり辛い事も沢山あります。
それを楽しさだけでカバーする事は出来ないなと感じました。
だから仕事は楽しいとか楽しくないで判断するのではなく、充実感が得られるかで判断するものだと思いました。
そういう働き方をしたいと思い、化学系のインターンに足を運んだら「あ、これは違うなってなりました。」
それが一つ目の理由です。僕は自分の専門を捨てました。
大学は専門的な知識を学ぶところという誤解
次に2と3についてです。
2については就活をする中で、もし、キャリアップして転職するってなっても似た様な分野とかになるよなって思いました。それだけの理由です。純粋に40歳になっていきなり分野違いの企業にいくよりは今動いた方がリスクが小さいのは自明です。
勉強の仕方を学ぶ
次に3.「 大学程度の知識ならいくらでも取り戻せると思った」です。
大学生はまだ社会に出ていません。出たとしてもバイトするくらいの人が多いのではないでしょうか。
まだ、社会に出ていない学生にとって、大学とは専門的な知識を学ぶというより、その知識を学ぶためのプロセスを構築する場であると考えています。
勿論、今後アカデミックに残って研究するとか、企業でも同じ研究をしたいとかなら分かります。
でも、大学で学んだ事が社会で活かせる事なんてまれです。寧ろ基礎的な知識を応用してスキルアップさせていく方が重要度としては大きいです。
だから、分からない事に対する学ぶ姿勢とか研究内容をまとめて発表する能力とか、そっちの方が重要なんです。内容なんてたかだか数年の成果でしかないのです。
社会に出たら何十年も働く事を考えた時、異分野に行っても大学程度の知識なら取り戻せると思いました。
それよりもはるかに、人に分かってもらう様にプレゼンする能力や、まとめあげる能力の方が重要だと思ったからです。
だから、2.で分野を変えるなら最大のチャンスだと言いました。決して最後のチャンスではないのです。
異分野であるはずのブログや株もやっている
何がどうなったのかは分かりませんが、ブログの世界にも飛び込みましたし、資産運用もするようになりました。まだまだどちらもヒヨッ子ですが。
興味があったのは事実ですし、はてなでブックマークとかもらうと凄く嬉しいです。凄く下手な文章というのは自分でも理解しています。でも、こんな文章でも自分の書いた事が少しでも多くの人の参考になれば最高です。
それに自分考えを見直すきっかけにもなります。文章を書く事は、頭で考えるよりも色んな事を生み出してくれる事に最近は感激を覚えています。
そのせいで、頭で考えてた事と全然違う事を書く事もかなり多いですが笑
株に関しても同様です。全く分からないながらも、試行錯誤して投資して自分のスタイルを確立していくのが楽しくてしょうがないです。勿論、失敗するときもありますけど、その時はまたやり直せば良いだけですし、それで上手くいった時の充実感とか達成感は計り知れません。
就活生へ
就活制の皆さんへ。今現在、新卒1年目の僕がいって挙げられる事はただ一つです。
当たり前を疑え!!!
何を言い出すかと思えばなんじゃそりゃって思うかもしれません。でも僕が20数年行きてきても、まだ自分自身の分からない事とか沢山あります。
人に言われて、「はっ!?」俺ってそんな事考えてたのかとか無意識の内に当たり前と思っている事って結構多いです。
そういった自分の当たり前に耳を傾ける事で自分の視野が凄く広がります。
恐らく広い視野を持って就活しなさいとかよく言われると思いますが、そういう意味だと思います。
以上が私が専門分野を捨てた理由です。
参考になるかは分かりませんが、最後まで読んで頂きありがとうございました^^