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キャッシュフロー(CF)が何故重要なのか家計に例えて解説してみようと思う

dartmaniaです。

企業の決算短信には必ず損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(CF)が書かれています。

投資家にとって、ここに書かれている数字は企業を知る上で非常に重要になります。その中でキャッシュフローはお金の流れを示しており、お金がどのように動いているかが分かります。

お金の動きは見えにくいものです。家計簿を付けていても見落としてしまう事はよくあります。お金のフローを理解していない事も原因の一つです。

個人のお金の流れも理解出来ずに企業のフローなんて理解出来ないと思います。今回は、家計に例えてお金の流れを考えてみたいと思います。

dartmania.hatenablog.com

キャッシュフローから流れを読む

何に使ったか分からないけどお金が減っている・・・こんな経験をした事ある方は多いはずです。ちょっとした費用でも積み重なれば、まとまった金額になります。

逐一、家計簿を付けている人でも、つけたっきり見返さずに放置して給料日前にギリギリの生活になってしまう人もいます。

企業でも個人でもお金の流れはあります。項目と費用が違うだけです。

CFを見られるかどうかで、お金のため貯まり方や見方が大きく変わります。

企業のキャッシュフローは3つに分類される

決算短信等に掲載されるCFは、営業CF、投資CF、財務CFに分けられます。

お金が何の用途でどこからどこへ流れているかを振り分けているのです。これらを、2017年のオーテックという企業の決算短信を例に説明します。

営業キャッシュフロー

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難しい言葉が並んでいますが、営業CFは本業でお金をどれくらい使いそれくらい儲けたかを示しています。

大工さんに例えると一軒家を建てる時に発生した材料費と、住民から貰うお金の差し引きの合計額です。

これがプラスなら問題ないというのは分かりますよね。マイナスなら問題ありです。

投資キャッシュフロー

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投資CFは株式や債券、土地や機械設備といった固定資産の売買に関わるお金の流れを示しています。

買った時はマイナス、売った時は利益としてプラスに計上されます。一般的にはマイナスである方が良いとされています。

財務キャッシュフロー

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財務CFは、借金や配当金の支払いに係るお金の流れを示しています。一般的な結う老企業はマイナスになっている事が多いです。

家計に例えて考えてみる

ここまでは一般的な企業用の説明でした。ここから家計に対して見ていきたいと思います。

営業CFは本業の収入と家計の雑費

営業と言っても別に家計で営業はしないですよね笑

ここでは、サラリーマンとして得ている固定収入を組み込みます。副業としてブログ収入を入れても良いでしょう。ただし投資関連の利益や配当は入れません。

支出としては、食費や保険、固定費、教育費等です。営業CFは家計で見ると家計簿のポジションを取っています。

投資CF

これは文字通り投資に関連する金額の流れを書きます。株式の売買や配当金の収入、家賃収入や設備費なんかです。

入ってくる費用に対してはマイナス、購入した費用に対してはプラスとします。

例えば株を1,000万円分購入し配当が50万円あったとします。この際に株の価値が1,100万円となった時点で売却したとしたら投資CFは-1,000+1,100+50=+200万円となります。

逆に売却しなければ-1,000+50=-950万円となります。雪だるま式に資産をふやそうと 考えているならば常にマイナスになっていた方が良い事はよくわかります。

財務CF

財務は、住宅ローンや車のローンの返済として割り振ります。返済をした場合はマイナスとなります。

逆に借り入ればかりをしているとプラスになります。多重債務者になるとかなりのプラスになり、苦しい生活になる事が予想されますね。

将来のイベント予測

これを基に将来のイベント予測も同時に立てます。例えば子供が〜年に小学生になるとか、大学進学するとかです。

その時までにキャッシュをどれだけ貯めれば良いかも分かります。

将来のCFを作ってみる

キャッシュフローを将来に渡って年度毎で作る事で前もって資金の準備が可能になります。また、どの部分に負担があるかも見る事が出来るわけです。

例えば、営業CFがマイナスならばプラスになるようにしなければなりません。財務CFがプラスになっていたら借り入れが多く将来大変になる事も予想されます。

じゃあいつ達成出来るのか、どういう資金繰りをすれば良いかが見えてきます。

まとめ

お金の流れは意外と見えないものです。一つ一つを把握していても全体が見えないとどうしても偏りが出てきます。

そういった見えない穴を見つけ上手く資金のフローを捉える事で日々の家計を見直せるのではないでしょうか。